衝撃のモーツァルトから１４年

昨日は、東京芸術劇場で、モーツァルトのオーボエコンチェルトをさせて頂きました。
今回はいろいろな意味で、私にとっては特別な公演でした。
なぜかというと、私が中学３年生の時、生まれて初めて宮本師匠のモーツァルトのオーボエコンチェルトを聴いたのが、東京芸術劇場であるからです。この世にこんなにいい曲があるということ、そしてオーボエってこんなに素晴らしい音が出せるのか…とかなりの衝撃を受けた場所です。
その衝撃のモーツァルトから１４年！
その場所で、まさか私がモーツァルトのオーボエコンチェルトを演奏出来る日が来るとは…
（その前に宮本師匠に習えるとも思ってもいなかったのですが…）
師匠は昨日聴きに来てくださる予定でいたのですが、大学の会議が長引いてしまい、最終的にはいらしては頂けませんでした。でも、私が演奏していた時は、いらして頂いているものと思っていたので、中学３年生の時、客席で聴いた時の自分を想像して何度も涙が出そうになりました。
正直、今年度４回モーツァルトを演奏させてもらった中では、調子は悪く、この程度の演奏しか出来なくて、先生ごめんなさい！という気持ちもありましたが、それ以上にこの場所で、本当に恵まれた先輩達（東響の皆様）と演奏出来たことが幸せいっぱいでした

後半は客席で、チャイコフスキーの交響曲を聴かせて頂きました
自分が楽団に入ってから、客席で聴くのは２回目くらいだと思いますが、お世辞ではなく心から感動しました内部のこといろいろ知っているからこそ余計感動したのかもしれません新国立劇場のバレエの合間にも関わらず、それを感じさせない気合いの入った演奏は、私を元気にさせてくれました

いらしてくださった皆様、東響の皆様、どうもありがとうございました

コメント 3

　そんな思いを持ちながら、
演奏されていたのですか・・・
聴いている方にはとても素敵な演奏で、
満席のお客様もみんな満足しているように
見えましたよ。

　チャイコフスキー、客席で聴けたのですね！
オケの皆さんも指揮の大友さんも、
すごいなとただただ感嘆するばかり。
今年になって初めてのオケでしたが、
聴きごたえのある演奏で満足しました。

　オケが続くようです。頑張って！(^O^)／
by おかぴょん (2011-01-22 10:07) 

先週の演奏、完璧な調子ではないとは感じましたが、あたたかく伸びやかな音に感動しました。4月からサントリーの定期会員になりましたので、荒さんのオーボエを楽しみにしています。
by みちあき (2011-01-24 22:31) 

４回・・・川崎、千葉、福岡、そして今回ですかね

反省する点がわかっていれば今後、まだまだ上達するということです

宮本さんは本当にすごいオーボエ奏者でしたね
私も昔からファンで彼の演奏会に足を運んでいましたから。
いまだに引退が残念でなりません。

荒さんにはプロオケの一首席奏者で終わってほしくありません

ソロで、アンサンブルで、オケで・・・どんどん活躍の場を
広げていってほしいです


by とし (2011-01-30 02:12)